食文化の継承
大切にしたい郷土の味「つるおかおうち御膳」を学ぶ講座
鶴岡の各地で母から子へ代々と受け継がれてきた郷土料理。
かつては家庭や地域の行事などの中で自然とリレーしていくことが出来ていました。
現在は、生活スタイルが変化し、家庭料理もグローバル化している中で、郷土料理を伝承する機会、食べる機会も少なくなってしまっているのが現状です。
あたりまえのようにこの土地に根付いていた郷土料理を、これからの世代に繋いでいくきっかけをつくる場として、今回この年間講座を企画しました。
第8講 春の準備を始めませんか?~桃の節句~
今回が最終講。桃の節句に合わせて、春のまつりごっつぉを学びました。行事食には欠かせないごま豆腐や、ともに白髪が生えるまで円満に、という願いを込めて使う「あさつき」の酢味噌和えなど、ひなまつりに家庭でも簡単にできるレシピの一部をご紹介します。(開催日:2020.2.22)
講師 食生活改善推進推進員のみなさん
講座の様子
桃の節句に合わせた家庭料理
ごま豆腐のあんかけ
簡単ごま豆腐
【材料(5人前)】
(ごま豆腐)
練りごま 大さじ3
片栗粉 大さじ3
水 300cc
塩 少々
砂糖 大さじ1/2
ごま豆腐の材料をすべてフライパンに入れて混ぜる。中火加熱して同じ方向にかき混ぜ、鍋から離れるようにもっちりなってきたら焦がさないようにまとまるまで練っていく(約4分~5分)。火を止めさらに1~2分練ると艶が出る。水で濡らした容器に移し、上からラップで密閉し、冷やし固める。
※焦げ付かないテフロン加工のフライパンを使う。
(あん練り) 比率
片栗粉・・大さじ3 1
酒・・・・大さじ3 1
醤油・・・大さじ3 1
砂糖・・・大さじ9 3 好みにより2~4
水・・・ 大さじ21 7 好みにより6~7 ※おちょこなどを基準の1とするとよい。
材料を全部鍋に入れ、なじませてから火にかける。強火でしばらくぐつぐつと煮立たせながら焦げ付かないように混ぜ、底が見えるくらい透明になってから火を止め、粗熱が取れるまで練り続ける。
あさつきとえごの酢味噌和え
あさつきとえごの酢味噌和え
あさつきは春を呼ぶ食べ物であるとともに、長寿を願っての縁起物としてひなまつりで親しまれる食材の一つです。これは江戸時代の書物にも記載があるのだそう。えごと組み合わせは庄内ならではの食べ方です。
【5人分】
・あさつき 150g
・えご 1/2袋
・酢 大さじ1+小さじ1弱
・砂糖 大さじ2と1/2
・味噌 大さじ2と1/2
・酒 大さじ1+小さじ1弱
・あさつきは根を取り綺麗に洗う
・たっぷりのお湯に塩ひとつまみを入れアサツキを茹でて
3cmに切る
・えごを拍子切りにする。
・すり鉢で味噌を摺り、砂糖・酢・酒を加える。
・アサツキ・えごを入れよく和える。
※えのきやかにかまを入れても美味しい。