食文化の継承
大切にしたい郷土の味「つるおかおうち御膳」を学ぶ講座
鶴岡の各地で母から子へ代々と受け継がれてきた郷土料理。
かつては家庭や地域の行事などの中で自然とリレーしていくことが出来ていました。
現在は、生活スタイルが変化し、家庭料理もグローバル化している中で、郷土料理を伝承する機会、食べる機会も少なくなってしまっているのが現状です。
あたりまえのようにこの土地に根付いていた郷土料理を、これからの世代に繋いでいくきっかけをつくる場として、今回この年間講座を企画しました。
第5講 秋の浜ごっつぉであたたまろう!
朝晩の冷え込みも本格化し秋も深まってまいりました。今回は庄内浜文化伝道師 安藤良博さんを講師に迎え、秋の定番魚「鮭」をテーマ食材に秋の浜ごっつぉを学びました。一部のレシピを紹介します。
(開催日:2019.11.10)
庄内浜文化伝道師 安藤良博さん
鮭の捌き方 初めて見る受講生も
受講生も真剣そのもの!
手前から時計回り:鮭の親子ごはん、小鯛と温海かぶの酢の物、アジの糸造り、鮭のすり身汁
「はららご(いくら)醤油漬け」
【材料】
☆はららご(一腹分)
☆調味液
しょうゆ:みりん:酒=2:1:1
(一腹分目安:しょうゆ:みりん:酒=50cc:25cc:25cc)
※あくまで目安です。ご家庭でお好みの味に仕上げてください。
※一腹の大きさにもよるため調整してください
【作り方】
①調味液は一度火にかけ沸騰させ、冷ましておく(←やさしい味に仕上げるポイント!昆布を入れるとよりまろやかになる)
②ぬるま湯に一握りの塩(塩分濃度2~3%)をいれ、イクラをつぶさないように優しくほぐす。
③一度ザルにあげ、新しい水にイクラを入れ、潰れてしまったものや薄い膜など汚れを素早く丁寧に取り除く
(この作業が重要!汚れを綺麗に取り除くと生臭さを防ぐことができる)
④イクラを容器に入れ、冷ました調味液をかけ入れる
(イクラが顔を出すか出さないかの「ひたひた」が目安。調味液が多すぎるとふっくら仕上がらない)
⑤冷蔵庫で保存(2日くらいで漬かる)
鮭のすり身汁
「鮭のすり身汁」
どんがらで出汁を取った味わい深いけど上品な一品
【材料】(5名分)
・鮭 スーパーで売られている鮭5切分くらい
・たまご 1個
・味噌 適量
・塩 少々
・酒 少々
・豆腐 1/2丁
・ねぎ 1本
【作り方】
①沸騰させたお湯に鮭のどんがらを入れ、10分したらどんがらを取り除く。
②小さく切った鮭・卵・塩少々をミキサーにかけ、一口大に丸めて①に入れていく。
(ねぎや薬味を加えてもよい)
③味噌・酒・塩で味付けし、三角切りにした豆腐、細切りにしたねぎを加える。